高麗手指鍼と手のひら先生スタイル

高麗手指鍼の謎を解明し、独自に進化させた手のひら先生スタイルの紹介です

名伯楽になりたい

 昨日朝早く起きたのでテレビをつけると、WOWOWで全米テニス選手権を放送していました。

そう錦織圭とワウリンスカの準々決勝です。

錦織はチャンコーチの指導を受けてから良い結果が出ていました。

長時間彼の試合を見るのは初めてでした。

ネット近くで構える彼は、フレンチオープンのチャンコーチの若き姿そのものでした。

ネットに張り付いて敵を威嚇する、あの前かがみの立ち姿でした。

師匠に弟子は似てくるものだと、つくづく思いました。

確かに彼のプレーを見ていると、エアーケイと言われるショットは、飛び上って打ち込むものです。

しかし奇をてらったり観客受けはするかもしれませんが、どう見ても一流選手のそれには見えませんでした。

今回は下半身がどっしりして、そして一番に目が付いたのは足の運びです。

地に足が吸い付くようになり、能役者のようにすり足に見えます。

身体の重心に意識するようにアドバイスをされたのでしょうか、ベルト辺りを中心にして体を使うようになり動きがスムーズでした。

無駄な動きが明らかに減ってきました。

恐るべしマイケル・チャンですね。

20年以上前から活躍して来た、そのすべてのノウハウを錦織に注ぎ込んだのでしょう。

テニス選手が筋トレをしているとはあまり聞きませんが、錦織選手の身体が下半身を中心にがっしりしてきたのも見逃せません。

激しトレーニングに体が適合していた証拠なのでしょう。

さて名選手の影に必ず名伯楽がいますね。

鍼灸学校に入学してすぐ、どのような鍼灸技術をこれから学ぼうか?悩んだことがありました。

その時「Dancyu」と言うグルメ雑誌を読んでいたところ、ある有名フレンチシェフの若い時の経験が載っていました。

近くの店の中国人が鮮やかにリンゴをむいている、その技を何としても知りたくて彼を毎日のように接待した。

しかしなかなか教えてくれない。

貯金も使い果たした頃、やっと切り方を教えてくれた。

習ってみればコロンブスの玉子であった。

ノウハウや技術を習う、特に職人の世界では習うよりも盗むと言われてきた。

これは大変な世界だと思ったものでした。

しかしこういうことも昔から考えていました。

それは良い師匠良い先生につかなければ、その先生以上には成れない。

学生時代ならどんなに年齢が高くても教えてくれるよ、卒業したらライバルになるから教えてはもらえない。

こう教えてくれる教師がいたので、学生時代から積極的にセミナー参加や、少人数の個人教室を講師を招いて開きました。

脈診の達人「山下詢」先生に脈診の基礎、気功に鳥居隆徳先生、あとは単発でフィンガーテストやお灸、整体などの講習会も覗きました。

結論どのような先生に弟子入りしても、最期は喧嘩しそうだなと言う結論に至りました。

経済学でも心理学でも師匠を超えるような弟子は、どうしても師匠を乗り越えるときは袂を分かち合うのが常です。

手指鍼の場合師匠はセミナーを終わったらそれでおしまいでした。

最初と最後は自己紹介と打ち上げでしたので、正味8回のセミナーで1回が4時間、内容の薄いものでした。

結局韓国へ行かなければ知りえない内容を日本で習えたことは感謝ですが、素人相手の基礎知識を習っても治療には生かせません。

金成万師は実力があって癌治療で有名でしたが、そのすべてを1年の勉強会ですべてを教えてくれるはずもありません。

日本人鍼灸師の弟子になっても、2年3年の修業期間は必要です。

自動車事故で亡くなる前にお見舞いして、初めてじっくり師匠と話す機会を持て、そこ初めて先生はいろいろ深く手指鍼を研究していたんだと納得したのでした。

しかし高麗手指鍼について様々なことに質問をされました。

しかしそれらはセミナー直後から自身で疑問を持ち、治療する中でそれらを解決していましたので、師匠の質問については即答できました。

そこで両者が分かりあえたというわけです。

ざっくばらんに言えば今まで師匠と生徒の立場であったけれど、ここで初めてお互い「おぬし馬鹿じゃないな!」なと確認したのでした。

韓国で行われている治療、高麗手指鍼講座で解説されていること、それらを超えて難病と言われるものまで治療するには、もっと深くあらゆることを検証し考えていかないとならないと理解しました。

その後韓国から来れれた先生は大学で講義をされ、若いころは日に200人治療されたという方でした。

しかし講義の最後に仰ったことは「私が治せる治療ができるのは、気の運用ができるからだ」と言うことでした。

金成万師が「わしが癌を治せるのは、一本一本気を込めて鍼を刺すからだ」と仰っていたのと同じでした。

それは鍼灸師全体の治療と同じです。

私はそれでは旧来の鍼灸技術の範囲を超えない、次の時代に引き継ぐには全く用をなさないと思っていました。

そこで紆余曲折でしたが、少しづく積み上げた治療法がまもなく完成しそうです。

そこまで行ったなら自信をもって次の時代に引き継げる人間を育てっれるかなと言うところまで来ました。

理論はあります。

再現性のないものは、科学ではありません。

再現性があればたとえ西洋医学側から、東洋医学の診断技術があいまいとしたものだと揶揄されても、科学である証明はゆるぎないものとして主張できます。

後少しは脳溢血後遺症治療の実績と脳神経のツボの運用方法の完成、がん治療理論は完成し実績があるものの、目で見える証明実績がないというところをクリアーできれば完成と言えます。

しかしこの高麗手指鍼を展開する手のひらの奥深さは、恐ろしいほど底がないのではないかと思えます。

それだけこちらが新しい切り口で迫れば、新しい扉を開いてくれると言うものです、

一方で古代中国人の何と優秀だったことか?

あとに続く者たちの力不足を見透かしたかのように、様々な仕掛けを用意しおいてくれたことを解明するのも、また私にとっては数学の世界の難問を説くような思いで楽しんでいます。

最近では「心虚」の解明でした。

二千三千と言われる歴史の中で解明はおろか、その意味さえこじつけで引き継がれたことを、これが真の意味であったことを説明できるようになったことは、分かってみれば笑ってしまうようなことです。

ところがこの戒めの言葉を無視し治療を行っている者も出てきたのは、やはり古代中国人の予測通りのことが起きたと、彼らの先見の明には感服します。

まだ名伯楽には遠いでしょうが、近いうちにその道を歩み始める時期になってきたのかと思い始めました。

マイケル・チャンになれるかな?